DV・・・そして妻子が消えた。DV加害者の後悔日記

DV夫が、行政に強制保護された妻子を取り戻すまでのブログです。

弁護士に提出した書類 ②DVをなおすための取り組み

私のことを理解してくれた上で対応してもらいたいと、弁護士に3つの書類を作成して渡した。

長文になるが、ここにも掲載しようと思う。

 

<DVをなおすための取り組み>

 留置場から釈放された後、妻子は家におりませんでした。どういう状況なのかインターネットでいろいろ調べた結果、「DVは治らない。もう2度と、家族4人で暮らすことは叶わない」と知り、改めて罪の重さを感じるとともに、自分の闇はそんなに深いのかと思いました。

 それから、私が妻に暴力を振るうことで、子供たちの心を深く傷を付けていたことを知りました。私がやっていたことは、児童虐待だったのだと知りました。子供たちは、私を避ける様子もなく、むしろ「パパ、パパ!」と、私のことが大好きなのだと思ってしまっていて、子供たちを傷つけていることに気付けませんでした。

 

 「DVは治らない。」とインターネットで見かけので、「DV なおす」で検索しました。そこで、本「DVはなおせる!(さくら舎・栗原加代美著)」を見つけたので、購入して読みました。

 

 「妻のダメなところを直してあげる」はDV思考であることを学びました。

妻には「いつも怒ってばっかり!」って言われていましたが、私は「怒っている」のではなく「教えている」つもりでした。「相手は変えられない、自分が変わらなければならない。」ということが書かれてあり、私は変わる決意をしました。

 

 この本に「加害者がやっている、関係を破壊する致命的な7つの習慣」というものがありました。

「批判する」「責める」「文句を言う」「ガミガミ言う」「脅す」「罰する」「褒美で釣る」

私は過去の言動を振り返りました。すると、私には「褒美で釣る」以外の6つも当てはまっていました。この「7つの習慣」は、しっかり私の頭の中に入っています。関係を破壊させないためにも、これらのことをしないように、肝に銘じています。

 

 「私が正しい、妻が悪い。」これもDV思考であることを学びました。私の頭の中は、この思考に支配されていて、全く聞く耳を持ちませんでした。市の子供家庭支援センターの職員から、私に電話があっても、「妻が悪いのだから、妻と話をしてください。」と言った程でした。

 今、私はこの思考がなくなりました。それだけでも、私は変わったのだと思います。

さらにこの本には「怒りをコントロールする方法」というものがありました。暴力の前の感情として怒りがある。その怒りをコントロールすることはもっともなことだと思いました。本に「アンガーマネージメント」という言葉が出てきたので、もっと深く知りたいと思い、インターネットで検索しました。

 

 すると、ユーキャンの「アンガーマネージメントベーシック講座」というものを見かけ、早速受講することにしました。

 

 この講座では、「怒りは第二次感情である」ということを学びました。怒りの前にも感情がある。その第一次感情は、「不安」などのマイナスの感情で、それを小さくすることで怒りも小さくなることを学びました。

 

 自分を振り返ると、常にイライラしていたような気がしました。この講座では、「イライラ」は「軽い怒り」に相当するとのことでした。では何でイライラしていたのか、その時の第一次感情を振り返りました。

 そこで気付いたのは、「仕事が期日までに終わらないのではないか」という「不安」でした。

 

 私はチラシ配布請負の仕事をしております。

 ルートごとに、ある通過地点までにかかる時間が、私の頭の中に勝手に設定されるようになってしまいました。普段よりも時間がかかると、「はかどらない」とイライラしていました。

 妻もチラシの折り込みを手伝ってくれていました。そんな妻に「あなたの折り込みが遅いせいで、こっちは仕事になんないんだよ!」などと暴言を吐いていました。

週間天気予報の傘マークを見ただけで、イライラしていました。

 

 そこで、この講座で学んだことを実践して、仕事中のイライラをなくす取り組みをしました。「コーピングマントラ(問題に対処する呪文)」とこの講座では紹介されていたもので、「イライラしているときに、気持ちの落ち着く言葉を、自分に向かって話しかける」というものでした。

 普段よりも時間がかかった時「こんな日もあるさ。」とか、「今日中に終わればよいのだから、まだ時間はあるから大丈夫。」などと自分に言い聞かせるようにしました。

 また、天気予報の傘マークも「当たるかどうかわからないでしょ?」と自分に言い聞かせて、イライラしないようにしました。そうしてみると、実際、当たらないことも多いことがわかり、さらにイライラしないようになりました。

 

 このように、仕事上でのイライラはほとんどしなくなり、自分が変わったことを実感できています。

 

 私は「自分が変わった」と思っているのですが、ネット上では「自分一人では変われない。専門機関での治療が必要だ。」というものをよく目にします。

 

 3ヶ月かけて、ようやくカウンセリングをしてもらえるところを見つけました。ただ今、隔週で通っております。自分が本や講座で学んだことで、自分は変わったのか、カウンセリングを通して、さらに自分自身を見つめ直していく所存です。